2012年、陸上自衛隊八尾駐屯地(大阪府八尾市)所属の男性1等陸尉=当時(53)=が訓練中に心筋梗塞を発症して死亡したのは月100時間を超える残業などが原因として、遺族が国に約7300万円の損害賠償を求めた訴訟は16日までに大阪地裁で和解が成立した。国側が遺族側に解決金約5150万円を支払う。8日付。

 遺族の代理人弁護士によると、男性は死亡から6年3カ月後の19年1月、公務員の労災に当たる「公務災害」の過労死と認定された。

 訴状によると、男性は12年10月、訓練をしていた日本原演習場(岡山県)のテント内で倒れ、その後死亡が確認された。