【バンコク共同】タイ中部の有名寺院の高僧がお布施などで集まった寺の資金3億バーツ(約13億円)以上を横領し、オンラインの違法賭博に使った疑いがあるとして警察に拘束された。タイメディアが16日伝えた。
タイメディアによると、寺院はナコンパトム県の「ワット・ライキン」で、有数の知名度と歴史を誇る。高僧は2021〜24年、寺院の銀行口座から自身の口座に繰り返し資金を移し、違法賭博の仲介者とみられる女性に送金していた疑いがある。
タイ社会に仏教は深く根ざし、早朝に施しを求めて托鉢する僧侶に食事を喜捨する文化が残る地域も多い。僧侶は敬意を集めており、失望の声が上がった。