石破茂首相は20日、岸田文雄前首相と官邸で面会し、昨年の能登半島地震を踏まえた災害対応に関する提言を受け取った。避難所の環境改善や罹災証明書発行手続きの簡素化を求める内容が盛り込まれ、首相は「全て生かす。日本は世界有数の災害大国なので、防災体制を世界一にしたい」と述べた。
岸田氏は能登半島地震発生時に首相として対応に当たった経験を基に、当時の閣僚らと提言をまとめた。石破首相に対し「防災庁設置に向けた議論が大詰めを迎えていると聞く。参考にしてほしい」と求めた。
提言は被災者支援のため、避難所にトイレやキッチン、ベッドを設置する即応態勢の重要性を強調。トレーラーハウスの活用を促した。