【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)の総会で20日、ロバート・ケネディ・ジュニア米厚生長官がWHOと中国を批判するビデオ声明が流され、中国代表が「中国の主権と利益を侵害している」と米国に抗議する一幕があった。米国は総会を欠席していた。
ケネディ氏は声明で、WHOが肥大化した官僚主義にはまり込み、中国の政治的圧力に屈したと指摘。「中国と協力して新型コロナウイルスが中国・武漢の研究所からではなく、コウモリなどから発生したとの作り話を広めた」と主張した。
これに対し、中国は議事進行上の問題を提起し「米国は他国への中傷や責任転嫁をやめ、国際社会の懸念に迅速に対応すべきだ」と反論した。