環境省は20日、4月に成立した改正鳥獣保護管理法で、人の日常生活圏に現れ、危害を及ぼす恐れが大きい「危険鳥獣」にヒグマ、ツキノワグマ、イノシシの3種を規定するとした政令案を明らかにした。21日からパブリックコメント(意見公募)を実施。改正法の施行は9月1日となる見通し。
改正法は市街地に出没したクマの緊急銃猟を自治体判断で可能とする。政令案などによると、緊急銃猟実施者の要件は(1)銃の種類に応じて決められた狩猟免許を持つ(2)過去1年以内に銃器による射撃を2回以上した(3)過去3年以内に緊急銃猟で使用する銃器と同種のものを使用してヒグマなどを捕獲した経験がある―とした。