【ワシントン、ブリュッセル共同】ルビオ米国務長官は20日、上院外交委員会の公聴会で、アサド政権が崩壊したシリアの暫定政府を巡り「数週間以内に崩壊する可能性がある」と危機感を示した。「暫定政府を支援しなければ全面的な内戦となり、地域が不安定化する」とし、トランプ大統領が表明した制裁解除方針の正当性を訴えた。
欧州連合(EU)加盟国は20日、シリアの復興を支援するため、同国に科してきた経済制裁を全て解除することを決めた。EUの外相に当たるカラス外交安全保障上級代表はブリュッセルで記者会見し「われわれは安定したシリアを必要としている」と強調。制裁解除は条件付きとした。