厚生労働省は21日、114歳で国内最高齢だった愛知県幸田町の近藤ミネさんが20日に死去したと発表した。新たに同じ114歳で大分県中津市の広安美代子さんが最高齢となった。

 近藤さんは、1910(明治43)年9月1日生まれ。親族によると、数年前から車いす生活を送っており、今年3月からは誤嚥性肺炎のため、病院に入院していた。ひ孫が33人、やしゃごは11人いた。成瀬敦・幸田町長は「地域に明るい光をともしてくださった存在だった。謹んで哀悼の意を表したい」とのコメントを発表した。

 広安さんは1911年1月23日生まれ。中津市の奥塚正典市長は、広安さんが最高齢となったことに関し「ますますお元気でお過ごしいただきたい」とコメントした。

 厚労省などによると、20日の近藤さん死去後、最高齢は1910年12月18日生まれの114歳、静岡県小山町の臼井ますさんとなったが、翌21日、臼井さんは老衰のため同県御殿場市の施設で亡くなり、広安さんが最高齢となった。