党首討論で立憲民主党の野田代表(右手前から3人目)の質問に答弁する石破首相(左)=21日午後

 石破茂首相は21日の党首討論で、立憲民主党が参院選公約に掲げる食料品の消費税率0%案を批判した。「減収をどう補填するか、社会保障をどうするかもパッケージで示さなければ選挙目当てに過ぎない。私たちは次の時代に責任を持ちたい」と述べた。立民の野田佳彦代表は、政府の物価高対策について「減税もやらない、給付もやらない、無策だ」と断じた。

 首相は、物価高を上回る賃金上昇に取り組んでいると強調し「一気に消費税を下げることだけが物価上昇対策だと思っていない」と指摘。2025年度予算などに所得税減税や低所得者世帯向けの給付金、電気・ガス代支援を盛り込んでいると説明した。