【ロンドン共同】英国のマフムード法相は22日、性犯罪者の再犯防止のため、性欲抑制の薬物を投与する化学的去勢の義務化を検討していると明らかにした。刑務所の過密緩和策の一環で、受刑者を刑期満了前に釈放する狙い。既にイングランドの一部の刑務所で任意を原則に試験導入しているが、対象を国内20カ所の刑務所に拡大する。
BBC放送によると、化学的去勢は性欲を減退させる薬物を服用や注射により投与する処置。英国では2009年に一部の性犯罪者に対して試行され、専門家は「効果があった」と指摘する。インドネシアや韓国、米アラバマ州でも小児性犯罪者に対する化学的去勢が法制化されている。