勝負審判を務める大の里の師匠、二所ノ関親方=24日、東京・両国国技館

 大相撲夏場所13日目に大関大の里が2場所連続優勝で横綱昇進を確実としてから一夜明けた24日、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「きょう、明日が勝負だから」と喜びに浸らず、15戦全勝を求めた。

 二所ノ関親方は2017年初場所14日目に初優勝を決め、この時点で横綱昇進も濃厚とされた。だが「最後が大事」と笑顔は一切見せず、千秋楽に横綱白鵬を破って有終の美を飾った。

 その経験から弟子にあえて高いハードルを課し、14日目と千秋楽の勝利を厳命。負けた場合は「全部が無駄になる。そのくらい大事な2番」と表情を引き締めた。

 大の里は過去3度の優勝で最高成績は13勝。