北海道東川町で24日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の住民から引き取った輪島塗の漆器のチャリティー販売会が開かれた。損壊した建物の公費解体とともに処分される運命にあった漆器を運び出し、次の持ち主につなげる試みで、売り上げや募金で集まった約12万円は被災地支援にあてる。
フリーマーケットや屋台でにぎわう「くらし楽しくフェスティバル」の一角に朱色や茶色のおわんが並べられた。次々と訪れた家族連れらが約200年前のものもあるという漆器を手に取って眺め、気に入った商品を購入していた。
おわんなどを買った東川町の農家佐竹麻美さん(47)は「おひたしやおしるこにいいかも」と笑顔だった。