24日午前11時ごろ、福島県南相馬市のJR常磐線踏切近くで、伝統行事「相馬野馬追」に参加していた馬1頭と下り普通列車(4両編成、乗客100人)が衝突した。県警やJR東日本によると、馬の乗り手や列車の乗客にけが人はいなかった。馬はその場で死んだ。
南相馬署によると、行列に参加していた馬が踏切の約15メートル手前で列車の通過待ちをしていたところ、側溝に足を踏み入れてバランスを崩し、武者役の乗り手が落馬。馬は単独で走り出し、踏切脇から線路内に入り、列車と衝突した。
近所に住む70代女性は「野馬追をこれまでずっと見てきたが、馬と列車がぶつかるなんて聞いたことがない」と話した。