初競りで2玉100万円で落札された「夕張メロン」。後方は落札した「サンウロコ鱗商会」の柏崎慎太郎取締役(右)ら=26日午前、札幌市

 北海道夕張市の特産品「夕張メロン」の初競りが26日、札幌市の中央卸売市場で開催され、土産物店などを運営する「サンウロコ鱗商会」(小樽市)が最高値の2玉100万円で落札した。過去最高は2019年の2玉500万円。

 同社は落札したメロンを、今週末まで小樽市内の店頭に飾り、カットして販売する。柏崎慎太郎取締役(30)は「香りや口どけの良さを楽しんでほしい」と笑顔で語った。

 初競りには802玉がかけられた。夕張市農協によると、今年は3〜4月に日照不足だった影響で少し小ぶりだが、品質や糖度は平年と変わらないという。

 夕張メロンはオレンジ色の果肉とコクのある甘みが特徴で、収穫のピークは6月中旬〜7月末。今年は農家85戸が計3170トンを出荷予定で、販売総額は約19億8千万円を見込む。