講演する日本被団協の田中重光代表委員=31日午後、佐賀県伊万里市

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中重光代表委員(84)は31日、佐賀県伊万里市で講演し「核兵器廃絶は全人類の課題。私たちの運動を若者にも引き継ぎ、二度と戦争のない世界をつくっていこう」と訴えた。田中さんが佐賀で講演するのは初めてという。憲法9条について考える地元有志が企画し、約100人が集まった。

 講演では、4歳での被爆体験を振り返り、これまでの核廃絶に向けた取り組みを説明。昨年12月にノルウェーの首都オスロであった授賞式後「市民が市庁舎からたいまつ行列をつくってくれた」と、写真を見せながらうれしそうに語った。