引退相撲の断髪式で佐渡ケ嶽親方に最後のはさみを入れられ、大銀杏を切り落とした元幕内琴恵光の尾車親方＝３１日、両国国技館
昨年５月の大相撲夏場所限りで現役引退した元幕内琴恵光の尾車親方（３３）＝本名柏谷充隆、宮崎県出身、佐渡ケ嶽部屋＝の引退相撲が３１日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では横綱豊昇龍や弟弟子の大関琴桜ら約２８０人がはさみを入れた。あいさつで妻由香利さんへの感謝を口にすると涙が止まらなかった。
師匠の佐渡ケ嶽親方（元関脇琴ノ若）から大銀杏に最後のはさみを入れられた。尾車親方の祖父は元十両松恵山。「いつも心の中で祖父と一緒に土俵に上がって、闘っているような気持ちだった」と述懐した。
尾車親方は２００７年春場所初土俵。幕内在位２９場所で最高位は東前頭４枚目だった。
