【モスクワ、キーウ共同】ウクライナ和平に向けた同国とロシアの直接交渉で、ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、トルコ・イスタンブールでの2日の再開に向け、ウメロフ国防相をトップとする代表団を派遣すると発表した。ロシアは既に代表団を派遣しており、2日の再開が確実となった。
ロシア代表団のトップは、3年ぶりとなった5月16日の直接交渉と同じメジンスキー大統領補佐官。ウメロフ氏も16日の交渉でウクライナ代表団を率いた。ロシアは今回、停戦条件などを明記した覚書のほか、停戦に関する別の文書もウクライナ側に渡す予定。
ラブロフ外相は覚書に「危機の根本原因を克服する」内容を盛り込んだと説明。北大西洋条約機構(NATO)加盟放棄の確約などをウクライナに求めている可能性が高い。
ペスコフ大統領報道官は「ロシア代表団は2日朝から交渉の第2ラウンドを継続する用意がある」と表明した。
ウクライナは自国の立場を示した文書を既にロシアに渡した。陸海空の戦闘停止条項や支援国による停戦監視を盛り込んだとされる。