小池百合子知事

 東京都議会定例会が2日開会し、小池百合子知事は所信表明で、一般家庭向け水道基本料金無償化に関する補正予算案に触れ「実質賃金がマイナスの状況が続く中、暮らしの不安からエアコン利用をためらうことがあってはならない」と意義を強調した。物価高にあえぐ家庭の光熱水費を軽減し、熱中症の予防につなげたい考え。

 対象は今夏の4カ月で、補正予算案に関連経費約368億円を盛り込んだ。小池氏は「関税問題や物価高騰、自然災害などの危機から都民を守り抜く」とも述べた。

 会期中には都議会自民党の政治団体を巡る裏金事件を受けて設置された政治倫理条例検討委員会が開かれ、条例制定を目指す。会期は6日まで。