補助金2千万円を交付したご当地映画の企画会社「IROHA STANDARD」(兵庫県豊岡市)とのトラブルを巡り、岐阜県関市の山下清司市長は2日、同社が提出した報告書に疑義があるとして、代表取締役に対する偽造私文書行使の疑いで関署に告訴したと明らかにした。受理は5月30日付。

 同社が提出した2023年度の実績報告書のうち、支出に関する書類に偽造が疑われる記載が複数あった。市は、社や取締役らに補助金2千万円などの損害賠償を請求する議案を議会に提出する方針。

 今年3月末までに複数の映画館で4週間以上公開する条件を満たしていないことなどから、市は同社に補助金の全額返還を請求した。