福井県敦賀市の「COOP黒河川水力発電所」=2日午前

 福井県民生活協同組合は2日、一般家庭約千世帯が1年間に消費する電力を賄う自前の施設「COOP黒河川水力発電所」(同県敦賀市)の運転を始めた。同生協によると、生協組織が水力発電所を手がけるのは全国で初めて。電気を自ら作り、温室効果ガスの排出削減を狙う。

 同日午前の開所式で、同生協の松宮幹雄理事長は「地球温暖化のために今できることを積極的に取り組んでいきたい」とあいさつ。再エネ開発事業の担当者は「他県の生協からも注目されている。ノウハウを伝えていきたい」と話した。

 同発電所の最大出力は499キロワットで、年間3130メガワット時の発電を見込む。2023年4月から建設工事を進めていた。