熊本県水俣市で4月に開かれた環境省と水俣病被害者団体との懇談で、浅尾慶一郎環境相が、昨年5月の懇談において発言者のマイクを3分で切るとしたシナリオが同省側にあったことを「認識していなかった」と発言した件について、同省は5日、シナリオの存在を浅尾氏に報告していなかったと明らかにした。5日午前、環境省で開かれた被害者団体と同省環境保健部との交渉の場で説明があった。
水俣病被害者の会の中山裕二事務局長は「組織的にやった話をなぜ大臣に伝えないのか」などと批判。環境省側は「不適切な運営があったという事実は説明した」とし、意図的にシナリオを見せなかったわけではないとも説明した。