【ワシントン共同】トランプ米政権が、ハワイで計画される超大型望遠鏡「TMT」へ資金を拠出しない方針であることが2日、分かった。主要出資国である米国の離脱により日本も参加する国際プロジェクトは実行が困難になる可能性がある。
TMTは超大型の次世代光学赤外線望遠鏡で、直径30mの巨大な鏡を備える。100億光年以上遠方の天体を観測するのが狙い。
米政権は5月30日に公表した2026会計年度(25年10月〜26年9月)の予算要求で「数十億ドル規模の二つの望遠鏡に継続的に資金提供することは困難」とした上で、南米チリで建設が進められる別の望遠鏡を継続する方針を明らかにした。