野球日本代表の井端弘和監督

 国民に愛されたスター、長嶋茂雄さん死去のニュースに、球界は喪失感に包まれた。3日は公式戦が行われた全5球場で黙とうがささげられた。

 日本代表の井端弘和監督は、監督を引き受ける際、アテネ五輪出場権を勝ち取った長嶋さんから電話で激励を受けたことが忘れられないという。来春には日本の2連覇が懸かるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控える。「長嶋元監督が築いた日本の野球をしっかり受け継ぎ、再び世界一を目指したい」と誓った。

 悲しみは各地で広がった。ヤクルトの高津臣吾監督は「言葉にならなかった。プロ野球をつくった大きな存在」と話し、阪神の藤川球児監督は「全てに影響を与えた偉大な方。残された志を大切にしながら12球団全員で頑張りたい」としみじみと語った。

 ソフトバンクの小久保裕紀監督は「プロ野球を国民的スポーツに押し上げた象徴的な方」と尊敬の念を示し、日本ハムの新庄剛志監督は「長嶋さんは野球界のレジェンド」と強調した。