【ソウル共同】韓国大統領選で韓国メディアが当選確実を報じた革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表は3日深夜、ソウル近郊の仁川の自宅前で「国民の偉大な決定に敬意を表する」と宣言した。ソウルの国会前では大勢の支持者らが歓喜の声を上げた。
これに先立ち、KBSテレビなどは合同出口調査結果として李在明氏の優勢を報道。保守系与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相の陣営は沈黙に包まれた。
3日、晴天のソウル市内では投票所に有権者が次々と訪れた。会社員の金月仙さん(61)は、戒厳令は「国民を冒涜したものだった」と尹氏を批判。李在明氏は「現実的な人で行動力もある」と評価し、経済政策に期待した。自営業の羅夢賛さん(65)は、前回は尹氏に投票したが、戒厳令などのため李在明氏支持に転じた。
一方、金文洙氏に投票したという自営業の李正順さん(63)は、戒厳令は「野党が尹氏の足を引っ張ったためだ」と擁護。李在明氏が複数の刑事裁判を抱えていることを挙げて「クリーンな人が良い」と強調した。