【ウィーン共同】イラン核問題を巡り、米国と英国、フランス、ドイツの4カ国が9日から始まる国際原子力機関(IAEA)定例理事会で、イランを非難する決議案を提出する準備を進めていることが分かった。6日までに複数の外交筋が明らかにした。イランがIAEAとの保障措置(査察)協定に違反していると認定した。イランの反発は必至だ。
5月末のIAEA報告書は、高濃縮ウランの生産を続けているイランがIAEAの質問に対し、回答を繰り返し拒否するなどして「検証活動を妨害している」と指摘。非難決議案はこれに基づく内容になる。理事会は今月9〜13日までの日程。11日か12日の採決を目指している。