スズキが主力の小型車「スイフト」の生産を停止しており、中国によるレアアース(希土類)の輸出規制がその理由であることが6日、分かった。日本の自動車メーカーで中国の輸出規制による生産停止が判明したのは初。レアアースを使用する部品の調達に遅れが出たという。

 中国政府は4月、米国による相互関税への報復措置として7種のレアアースの輸出を制限した。米国や欧州で、生産に影響が出始めている。

 スズキは、5月26日から静岡県の相良工場でスポーツタイプを除いてスイフトの生産を停止。6月13日から一部の生産を再開し、16日以降は通常稼働に戻ると公表しているが、詳細な理由については明らかにしていなかった。