【モスクワ、キーウ共同】ロシアのメジンスキー大統領補佐官は7日、ウクライナと2日の直接交渉で合意した遺体や捕虜の交換について「ウクライナ側が無期限で延期した」と通信アプリに投稿した。ウクライナ政府は否定し「ロシアに汚いゲームをやめるよう求める」と反論、非難の応酬となった。交換がいつ実施されるのか、不透明となった。
メジンスキー氏は7〜9日に1200人ずつの捕虜を交換するとの見通しを示していた。ウクライナのゼレンスキー大統領も7〜8日に実施する計画があるとしていた。
ウクライナ政府の捕虜問題調整本部は7日、繊細な人道問題を利用しようとするロシアの情報操作だと訴えた。
メジンスキー氏は、ウクライナ兵士6千人の遺体引き渡しの合意に基づき、第1陣となる1212人分の冷凍保存された遺体を指定場所に運び込んだが、ウクライナ側が現場に現れなかったと主張した。ウクライナ側に捕虜640人のリストを提出したという。
両国の捕虜交換は5月の直接交渉に基づいて、同月下旬に千人対千人で実施されていた。