【ワシントン共同】トランプ米大統領は7日、自身と決裂した実業家イーロン・マスク氏が野党の民主党候補に献金すれば「報いを受けるだろう」と述べ、けん制した。来年11月に政権に対する審判となる中間選挙を控え、世界有数の大富豪であるマスク氏の資金力を警戒しているとみられる。NBCニュースの電話インタビューで語った。
トランプ氏は、マスク氏との関係を修復する考えについて「ない」と回答。関係は終わったかと聞かれると「そうだと思う」と答えた。マスク氏が大統領職に敬意を払っておらず「非常に無礼だ」と非難した。
マスク氏は、米電気自動車(EV)大手テスラや宇宙企業スペースXを経営。昨年の大統領選では、トランプ氏や共和党を支援するために2億5千万ドル(約360億円)以上を投じたとされる。
5月下旬に政権を離脱したマスク氏は、減税延長などを盛り込んだ政権の看板法案を批判。これをきっかけに今月5日、トランプ氏と交流サイト(SNS)上で激しくののしり合った。