【ニューヨーク共同】カナダのカーニー首相は7日、西部カナナスキスで15日に開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国として主要議題を発表した。ウクライナ和平や経済発展に向けた人工知能(AI)技術の活用などを挙げ、「信頼できる仲間と団結し、意志を持って力強く課題に取り組む機会だ」と強調した。
第2次トランプ政権発足後初となる対面でのG7首脳会議は、米国による高関税措置で緊張が高まる中、G7が国際的な課題に結束して対処する姿勢を示せるかどうかが焦点となる。
一方、自由貿易の推進といったトランプ政権による関税措置の否定につながるような議題は盛り込まなかった。5月下旬のG7財務相・中央銀行総裁会議で採択した共同声明でも、関税措置の批判には踏み込んでおらず、トランプ政権への配慮をにじませた。