大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)で2001年に起きた校内児童殺傷事件から8日で24年となり、犠牲になった児童8人を追悼する「祈りと誓いの集い」が同小で開かれた。参列者は教訓の継承と学校の安全確保に努めることを誓った。
児童や遺族ら約770人が参列。発生時刻の午前10時10分過ぎ、8人の氏名が刻まれた「祈りと誓いの塔」の鐘を鳴らし、1分間黙とうした。
荒川真一校長は、当時を知る人が学校現場でも少なくなっていると指摘。「事件を風化させることなく語り伝えるためにも、学校安全について全国で考える機会にしてほしい」と話した。6年生の児童代表は「たくさんの人を守れる社会の一員となれるよう自分ができることを怠らず、光り輝く未来を実現していく」と述べた。
この日は命の大切さを学ぼうと09年に始まった「安全科」の授業も実施した。
事件は01年6月8日に発生。宅間守元死刑囚=当時(37)=が校舎に侵入して包丁で児童らを次々と襲い8人が殺害され、児童13人と教員2人が重軽傷を負った。