大阪教育大付属池田小(池田市)で2001年6月に起きた校内児童殺傷事件から24年となり、大教大は9日、教員を目指す学生が事件を学び、教訓を語り継ぐための講義を開いた。
大阪府柏原市と大阪市天王寺区の両キャンパスで計約2300人が受講。柏原キャンパスでは、講義の冒頭に学生らが1分間黙とう。上田裕美准教授が事件の概要を説明し、救命講習や学校安全の講義など、大学でのこれまでの活動を紹介した。
大学の取り組みの一環で、事件の遺族にも話を聞いた経験がある3年生の高山瑞紀さん(20)は講義後、「子どもの命を預かる立場として教訓を語り継いでいきたい」と話した。