開発者イベントで話をするアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)=9日、米カリフォルニア州(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米IT大手アップルは9日、自社開発した生成人工知能(AI)「アップルインテリジェンス」を搭載したiPhone(アイフォーン)やタブレット端末などで、メッセージや音声通話を即時に翻訳する新機能が今秋から利用できるようになると発表した。メッセージの翻訳機能は日本語にも対応し、英語、中国語、スペイン語などは音声も翻訳される。

 9日に米西部カリフォルニア州シリコンバレーで開幕した年次のアプリ開発者向けイベントで発表した。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「アップルインテリジェンスを最大限に生かすため、各種製品やソフトを強化している」と強調した。

 具体的には、メッセージアプリで受信した内容が希望の言語に自動翻訳される。電話の通話内容も、AIが話し手の音声を翻訳し、通訳のように相手に音声で伝える仕組みだ。ビデオ通話アプリ「フェースタイム」では、話した内容が字幕としてリアルタイムで表示される。他社製のスマートフォンとのやりとりでも利用できるという。