赤ちゃんポストや、病院以外に身元を明かさない「内密出産」ができる設備の設置を目指す大阪府泉佐野市は10日、「りんくう総合医療センター」など市内の二つの医療機関を連携先の候補として想定していることを明らかにした。

 この日開かれた市議会の委員会で、設置に向けた視察費用などを含む補正予算案の審議があり、想定する連携先を市が説明した。市は今後、赤ちゃんポストの設置などが可能かどうかを調査し、医療機関との協議も踏まえて選定する。

 市は5月、26年度中に運用を開始する方針を表明した。市によると、実現すれば自治体主導としては全国初。熊本市の慈恵病院と東京都の賛育会病院が導入している。