柔道男子100キロ級で2021年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(29)=パーク24=が10日、東京都内で現役引退の記者会見に臨み「パリ(五輪)で結果を残すためには、パリで終わりと決めなければ頑張れないと思った。悔いは全くない。全てやり切ったなという感情が強い」とすがすがしい表情で語った。
東京都出身で父が米国出身のウルフは、東京五輪ではこの階級で日本勢5大会ぶりの頂点に立った。昨夏のパリ五輪は7位。17年に世界選手権、19年に全日本選手権を制し、五輪と合わせて「3冠」を達成した。
昨年9月に引退の意向を表明し、8日終了の全日本実業団体対抗大会が現役最後の試合となった。