【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は10日、有名私立校エール大が60億ドル(約8700億円)相当の未公開株などを売却する方針だと報じた。トランプ政権が有名私立校への圧力を強める中、連邦政府からの補助金の受け取りが不透明なことに加え、未公開株などの利益が想定を下回っていることが背景という。

 政権はパレスチナ自治区ガザの戦闘を巡り、イスラエルに抗議する学生デモの取り締まりを求め、ハーバード大に補助金凍結や留学生の受け入れ資格停止などの圧力をかけた。エール大は補助金凍結の直接の対象にはなっていないが、高等教育機関の研究への補助金が全体的に削減され、打撃となっている。