【北京共同】中国3隻目の空母「福建」が5月下旬、黄海上で韓国と排他的経済水域(EEZ)が重なる「暫定措置水域」で試験航行を行い、軍事訓練に加わっていたことが確認された。韓国メディアが韓国軍当局者の話として12日までに伝えた。中国空母「遼寧」と「山東」は6月に太平洋で初めて同時活動。中国軍は空母艦隊の作戦能力向上を進めており、日米韓は警戒している。
福建は通常動力の新型国産空母で、短時間で艦載機が発進可能な電磁式カタパルト(射出機)3基を備える。昨年5月に試験航行を開始し、今回で8回目。年内にも就役し、台湾を管轄する東海艦隊に配備されるとの観測がある。
中国海事当局は5月22〜27日、軍事訓練を行うとして中韓の暫定水域内に航行禁止区域を設定。一部韓国メディアは、中国軍がこの間に福建で戦闘機を含む艦載機の発着艦を行ったと報じた。新型ステルス戦闘機「殲35」のカタパルト射出試験が実施されたかどうかに関心が集まっており、韓国軍当局者は「さらなる分析が必要」とした。