フィンランドのストゥブ大統領の妻、スザンヌ・イネスストゥブさん(55)が11日、東京都内で共同通信の取材に応じた。女性の活躍が多様性やビジネスの成功をもたらし、人々の幸福感を高めることにつながると語った。育児や家事に追われたらベビーシッターを利用するなど「一人で抱え込まないことも重要だ」と述べた。
フィンランドは国連の「幸福度」ランキングで上位の常連国として知られ、男女平等も進んでいる。スザンヌさんによると、同国では平等は差別をしないことを指し、なりたい自分になれる機会が誰にでも保障されることを目指す。「平等で個人が尊重され、セーフティーネットがあることが満足感を生む」と説明した。
女性の社会進出がアイデアの多様性に貢献すると指摘し、「女性の存在がより創造性や革新性を引き出す」と述べた。
また女性ばかりに機会を与えるとの印象を男性に与えないよう、バランスのとれた仕組み作りが必要とも強調した。
夫妻は12日まで日本に滞在する。