トランプ米政権の高関税政策を巡る日米交渉について、与野党党首会談に臨む石破首相(右から2人目)、立憲民主党の野田代表(同3人目)ら=12日午後、国会

 石破茂首相は12日、立憲民主党の野田佳彦代表ら与野党党首と国会内で会談し、トランプ米政権との関税交渉を巡り、日米間で相当な隔たりがあるとした上で「自動車のために農産物を譲るようなことはない」と言明した。終了後、官邸で記者団の取材に応じ「早期合意を優先するあまり、日本の国益を損なうことはない」と強調した。

 15日からカナダで開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせたトランプ米大統領との会談の可能性にも言及。具体的な日程に関し「現時点で決まっているわけではない」と語った。

 党首会談で、首相は日本の対米直接投資残高や雇用創出数を記した文書を配った。