富士山の山梨県側登山道「吉田ルート」の5合目に完成した常設ゲート=13日午後

 山梨県は13日、富士山の同県側登山道「吉田ルート」の5合目で整備を進めていた入山規制の常設ゲートを完成させ、メディアに公開した。7月1日の開山に向け、県職員「富士山レンジャー」による登山者への指導の予行演習も披露された。

 ゲートは幅約8メートル、高さ約3・5メートルで、鳥居のデザインを取り入れ、関所を連想する形。夜通し登る「弾丸登山」などが問題となり、昨夏に初の通行規制を導入した際は仮設の木製だったが、厳しい気候に耐えられるよう鉄製とした。

 予行演習では、富士山レンジャーが軽装の登山者に対して指導。「山は天候が変わりやすく、そのサンダルでは危険です。その服装(半袖)での登山はお断りしています」と説明し、それでも通ろうとする登山者に対しては「駄目です」と押しとどめた。

 県は今夏から通行料を4千円に引き上げ、ゲートの閉鎖時刻を午後2時へ前倒しする。