「防衛科学技術委員会」の初会合であいさつする中谷防衛相=13日午後、防衛省

 防衛省は13日、安全保障分野への人工知能(AI)や宇宙、サイバーなどの先端技術活用に向けた「防衛科学技術委員会」の初会合を開いた。専門家15人が今後、各分野の発展の方向性や将来性を防衛相に助言する。中谷元・防衛相は会合で「国全体の科学技術力を結集し、安保上の課題に取り組む必要がある」と強調した。研究・開発に投資すべき装備品の選定に助言を活用する考えだ。

 委員の任期は2年で、分野ごとに年1本程度リポートを提出してもらう。委員長に就いた東北大名誉教授の前川禎通氏は、防衛相の科学技術顧問も兼任する。防衛省は、秘密情報を扱えるよう、15人全員を防衛省参与に任命した。