グリーンランド・ヌークの空港で住民らと握手するフランスのマクロン大統領(左)=15日(Ritzau Scanpix/Mads Claus Rasmussen提供、ロイター=共同)

 【バンフ(カナダ西部)共同】フランスのマクロン大統領は15日、トランプ米大統領が領有に意欲を示すデンマーク自治領グリーンランドを訪問した。「欧州の誰もグリーンランドを売り物とも奪っていい物とも思っていない」と述べ、米国の動きをけん制。住民らから拍手が上がった。フランスメディアが伝えた。

 マクロン氏は今回の訪問について「グリーンランドの主権に対するフランスと欧州連合(EU)の連帯を表明するためだ」と訴えた。グリーンランドに約6時間滞在した後、先進7カ国首脳会議(G7サミット)出席のためカナダ・カナナスキスに向かった。