自作の紙芝居を使って被爆体験の証言を続けている被爆者三田村静子さん(83)の平和活動40年を記念し、足跡を振り返るパネル展が16日、長崎市で始まった。30日まで。この日も三田村さんは紙芝居を披露し「命の続く限り、戦争の愚かさ、平和の尊さを語り継ぐ」と誓った。
披露された作品は自身の体験が題材。爆心地から約4キロの自宅で被爆し貴重だったご飯を灰のような物がかかったまま食べたことや、被爆2世の娘ががんで39歳の時に亡くなったことを伝えた。
取材に「40年、山あり谷ありだったが、活動を続けてこられた。子どもたちが訪れ、平和のバトンを受け継ぐ機会にしてもらえたら」と期待を込めた。