次期学習指導要領に向けた改定作業を行う中教審特別部会が16日開かれ、文部科学省は指導要領が定める学習内容について、必要に応じて精選することを含めて見直す方向性を示した。肥大化が指摘される教科書は、内容や分量を見直すべきだとの考えを示した。

 文科省によると、指導要領の文字数は約30年前に比べ倍増。教科書のページ数は約20年前に比べ小学校で約2・7倍、中学で約1・8倍に増えており、学校現場の負担増が指摘されている。

 文科省は、学習内容を整理する際は、各教科の本質的な理解の獲得に重点を置き、必要に応じて精選することを提案した一方、「内容の削減を行うという趣旨ではない」と強調した。