新潟地裁

 新潟県上越市の自宅で昨年11月、同居する母親=当時(79)=に暴行し死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた無職小日向健被告(48)の裁判員裁判が18日、新潟地裁(小林謙介裁判長)で開かれ、検察側は懲役6年を求刑し、結審した。判決は23日。

 検察側は論告で、再就職先が見つからず口論になり、立腹して犯行に及んだとし「意思決定の経緯は強く非難されるべきだ」と指摘。一方、常習的な暴力はなく、犯行に凶器を使っていないことを考慮したとも述べた。

 弁護側は、派遣の仕事を続けられず生活に困窮し、母親の投げやりな言葉をきっかけに激高したとし「突発的で計画性はなかった」と主張した。