【ジュネーブ共同】スイス国立銀行(中央銀行)は19日、政策金利を0・25%引き下げ、ゼロ%にすると発表した。利下げは6会合連続で、マイナス金利を解除した2022年9月以来、2年9カ月ぶりの低水準。中銀はインフレ圧力の低下に対応するためと説明した。20日から適用。
2月に0・3%だったインフレ率は、観光やガソリンなどの価格下落を受け5月にはマイナス0・1%に低下した。トランプ米政権の関税強化措置を控えた1〜3月期に駆け込み輸出で高い成長を示したスイス経済については、高関税の影響で国際貿易が減退し、米国の消費者の購買力が失われるとして、2025年通年の成長率見通しは据え置いた。