トランプ米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン、エルサレム共同】トランプ米大統領は19日、イスラエルとイランの交戦を巡り、イラン攻撃に踏み切るかどうか「2週間以内に決める」と表明した。イランと核問題で「交渉の可能性」があるためだと説明。一定の猶予を与えた上で核開発計画を放棄するよう圧力をかけた。交戦は19日も継続。米国が参戦すればイランも報復し、大規模衝突に発展する恐れがあり、回避に向けた外交努力の行方が焦点となる。

 レビット大統領報道官が19日、記者会見でトランプ氏の声明を読み上げた。レビット氏は「イランとのやりとりは続いている」と述べた。20日にはイランのアラグチ外相がスイス・ジュネーブで英仏独の外相と協議する予定。

 イラン在留の日本人らを乗せた日本政府の退避バスは20日未明、アゼルバイジャンの首都バクーに到着した。

 ロイター通信は19日、交戦開始後、米国のウィットコフ中東担当特使とアラグチ氏が複数回、電話会談したと報じた。