京都大iPS細胞研究財団は20日、自分の血液から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を低価格で作り、再生医療への利用を目指す施設「Yanai my iPS製作所」の開所に伴う記者会見を開いた。5月末に臨床研究用の細胞を製造する施設として国の許可を受け、本格稼働した。
施設は大阪市北区の複合施設「中之島クロス」内にあり、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長からの寄付を基に設置した。
会見には、柳井氏と山中伸弥・京大教授が登壇。山中教授は「これからが本番。(将来的に)症例数を重ねて国の承認を得ていく必要がある」と説明した。