墜落死したB29爆撃機搭乗員の慰霊碑に手を合わせる菅野寛也さん(右)ら=21日午後、静岡市

 静岡市の市街地に大量の焼夷弾が落とされた1945年6月の静岡空襲で犠牲になった市民約2千人と、墜落死したB29爆撃機搭乗員23人を追悼する「日米合同慰霊祭」が21日、同市葵区の賎機山で開かれた。市民や、米軍横田基地(東京都)所属の軍人ら約200人が参列。主催した医師菅野寛也さん(91)は「皆さまの熱意が世界平和をもたらす一歩になることを祈る」と述べた。

 慰霊碑に献花し、搭乗員の遺品の水筒で献酒も行われた。難波喬司静岡市長は「平和の尊さを伝えていくことが私たちの任務だ」とあいさつした。

 終了後、菅野さんは「このような活動を評価する人たちが集まれば、悪いことは起こらない」と強調した。