東京都議選の選挙戦最終日、有権者に支持を訴える(上右から)自民党総裁の石破首相、都民ファーストの会特別顧問の小池都知事、共産党の田村委員長、(下右から)立憲民主党の野田代表、国民民主党の玉木代表、再生の道の石丸代表=21日、都内

 東京都議選は22日、投開票される。各党の幹部や候補は選挙戦最終日の21日、都内各地の街頭で支持を訴えた。7月の参院選の前哨戦として、国会での政治姿勢や物価高対策を巡る応酬を繰り広げた。演説に耳を傾けた有権者は「勇気をもらった」「子どもたちにツケを回さないで」と希望や注文を口々に話した。

 石破茂首相は墨田区で自民党候補の演説に立ち、コメ価格高騰への対応などをアピール。参院選の公約に盛り込んだ現金給付にも言及し「誰にでもばらまくのではない」と説明した。

 同区の自営業佐藤幸一さん(91)は「庶民的で好感が持てた」と評価。会社員佐藤孝さん(45)は「『誰一人取り残さない』という言葉に勇気をもらった」とする一方「裏金議員の中には十分に説明していない人もいる。投票先はまだ悩んでいる」と語った。事務職田崎未加さん(42)は現金給付に関し「ばらまきではなく、子どもたちにツケが回らない政策を考えて」と苦言を呈した。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は品川区での演説で「『日本の政治を変える夏』にする」と述べた。