取材に応じる大阪府の吉村洋文知事(右)=21日午後、京都市下京区

 北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪延伸を巡り、吉村洋文大阪府知事は21日、福井県小浜市や京都市を経る現行ルートについて、滋賀県を通る「米原ルート」を含む他の選択肢と比較するべきだとの考えを表明した。訪問先の京都市で記者団に「京都府民からいろいろな声が上がっている。他のルートを比較検討し、判断する時期が来ている」と述べた。

 大阪府としては小浜ルートが前提だとの認識も示した。

 与党が2016年に採用した現行計画の小浜ルートは、沿線の京都府で地下水への影響を懸念する声があり、着工に至っていない。日本維新の会の国会議員や、石川県選出の自民党国会議員はルートを再検討すべきだと主張している。