史上21人目の全球団勝利を達成し、ポーズをとる阪神・大竹=甲子園

 育成魂を胸に、頼もしく成長した姿を古巣に見せつけた。阪神の大竹は21日のソフトバンク戦で六回途中まで1安打無失点。左手の中指がつって緊急降板したが、今季3勝目で全球団から勝利した。育成出身としては初となり「感謝を込めて正々堂々と投げられた」と納得の笑みを浮かべた。

 2年前は勝ち星を手にできなかった相手に「気合が入って当然。初回からぶっ飛ばした」。

 早大出としては異例の育成枠で入団し、5年間でわずか10勝。「当たり前のことを怠らない姿勢が勉強になった。レベルの高いチームだったからこそ今の自分がある」と飛躍につなげ、移籍直後から2年連続2桁勝利をマーク。先発に欠かせない存在になった。